興信所の現実

探偵が気づかなければならないシグナル

探偵が目にする現実は「目を覆いたくなる」場合もある。

御依頼者に「どのように御報告すれば良いか?」と依頼人が心配になるほど驚愕な事実も存在している。

若い経験不足な探偵達は「自分たちが関わった調査が人の命に関わる」など思いもしない。

私が探偵を続けてきて「調査に関わった人物が亡くなった案件は数多く存在」している。

依頼する側が亡くなる場合と被調査人側が亡くなる場合と大きく2ケースがある。

被調査人が亡くなる要因は「調査結果で追い詰められる」が殆どに思う。

精神的に追い詰められるケースもあれば社会的に追い詰められるケースもある。

亡くなった被調査人の顔は「忘れられない顔となって記憶に残る」ものである。

後味の悪い仕事として忘れられない結果であると同時に「人の人生に大きな影響を及ぼす職業が探偵である」と再確認させてくれる。

言葉をかえると「身が引き締まる責任感が年々高まって行く」のである。

探偵個々の良心に関わる問題なのだが「他人の人生に関わる責任」を自覚していない探偵の仕事は正直なところ「軽率でおそまつ」な調査が殆どと感じる。

若い探偵は経験が乏しく重い悩み事も殆どなく調査にかかわっている。

依頼人の想いや悩みの深さをくみ取ることなど出来ない事は当然であり、雰囲気や空気感で「人物の状況を直感的に判断」出来る新米探偵が存在したならば「天職」と言えるだろう。

目を覆うような結果になることも

ご依頼者が亡くなる場合には「危険信号ともとれるシグナル」が出ている。

担当の探偵が空気の読める人物であったならば「そのシグナルに気づき対処」が可能なのだが「空気の読めない探偵」は多く存在し勘違いばかりして「依頼人を危険にさらす方向性」を選んでしまうのである。

このような探偵は「はっきり言って探偵に不向き」と断言できる。

しかも、ある程度の年数を探偵業界で過ごした人物ならば「自ら探偵を辞する」べきであると著者は考える。

良心の無い仕事を実施する探偵に「人の人生に関わる調査」をする資格などないと言え、仮に探偵の利益を優先した判断が案件にあったならば「最も悪質な探偵業者」として社会的に認識させる事が望ましく監督機関が厳しく対処し事実関係を認識し公表する方向性が望ましいと考える。

世間には様々な人物が存在し「様々な探偵」も存在する。

探偵が社会でどう存在すべきか?

今一度、考え法規を充実したモノにするべきであると個人的には考えており、同じよな過ちを繰り返す事の無いよう「探偵個々の意識や良心の向上」が求められる事は言うまでもない。