興信所の現実

興信所の現実

現代の興信所は数名の従業員や経営者で運営され、忙しさの度合に合わせて下請け探偵を利用し運営されています。

多くの興信所は「経営者・営業・事務員・調査員数名」の構成と言えます。

世間の認識では興信所・総合探偵社が大手との認識にあるようですが「実際の規模は探偵社も興信所も似たり寄ったり」が現実なのです。

このような規模で複数の調査案件を抱えることは「忙しい状況と言える」のです。

興信所や探偵社が抱えることが出来る調査案件の限界は3件から4件であり、それ以上の案件を受注することはほぼ不可能であるか、100%外注の下請け興信所や探偵に委ねる調査となってしまいます。

ネット上に存在する「素敵なオフィスや清潔感のある従業員で構成されるホームページ上の興信所像とはかけ離れた現実にある」と言えるのです。

現実の興信所の多くは「築年数の経った雑居ビルの一室」もしくは「古びたマンションの一室」に存在していることが常と言えるのです。

興信所が得意な調査

同じ調査業務を生業としている「興信所や調査会社」と比較しても少数で運営され、得意とする調査も日常生活寄りの身近な調査項目が多い興信所なのですが、「最も得意とする調査項目は撮影全般に関わる調査」と言えるでしょう。

興信所などの調査会社について第一に思い浮かぶ違いが「撮影を得意とする興信所や調査会社が多く存在する」ことなのです。

当然ですが興信所も調査会社も報告に必要な撮影は業務上必要になり実施しますが、いずれも実施する撮影のクオリティーは高い位置にあるという認識が当興信所スタッフは強いのです。

当興信所の調査員が実施する撮影技術は「暗闇でも浮気相手と手をつなぎベンチに腰掛け身を寄せ合う瞬間を撮影」したり、多くの人間が働くオフィスビルから出てくる「たった一人の調査対象者を逃さず撮影」等も当興信所のスタッフならではの機動力と撮影能力の高さから簡単には実施できない調査業務と言えるのです。

フィクションの世界では比較的ダーティーに描かれがちな調査業界ですが、現実の興信所に属する調査員は「オタク気質」を高く持ち合わせた人材が多く存在しており、格闘技が得意でバイクをかっこよく乗りこなすワイルドな探偵像などは現実とは程遠いと言えるのです。

少なくともドラマや映画のアクションシーンのような場面に出くわすことはないでしょう。

実際の探偵はもっと地味に、尾行や張り込みの発覚を避けるため目立たないように堅実に活動しているのです。

興信所が得意な業務

興信所が主に実施する調査項目は「浮気調査」や「素行調査」ばかりではありません。

年配の方だとどちらかと言えば「信用調査や聞き込み等の内偵調査」関連は興信所や調査会社に相談やご依頼をする方が多いと言えます。

もし、貴方の身近に存在する「町の興信所」に大企業の信用調査を依頼しても不得手と言えるでしょうし、内偵や信用調査のノウハウを持ち合わせない興信所が数多く存在することも事実と言えます。

逆に満足な内偵調査が実施できる興信所は優れた調査員を複数名抱えなければならなくなります。若い探偵を雇うよりも多くの人件費が必要となるのです。

それに加えて最近の興信所に在籍する探偵は「内偵等の聞き込み調査が不得意」という話を多く耳にします。

そして、興信所に信用調査を依頼するご相談者も少数にあると言えるのです。

本来、探偵は誰にでも扮装して情報を入手する業務を実施することが常識的なのですが、現代の探偵たちの多くは好みがはっきりしていると言えるかもしれません。

そして、法規に沿った業務が念頭にあるため、可能な調査に制限があるといったほうが現実的と言えるでしょう。

興信所や探偵にあまりに多くの期待を持つことは良い事と言えないかもしれません。

現実的な判断をもとに可能な調査を依頼し、「事実を調査報告として得る」ことが唯一存在する探偵と依頼人の関係性と言えるでしょう。

探偵に人間離れした内容のことは頼めませんし、そもそも特別な権限があるわけではないのです。

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