興信所の現実

探偵は個人調査のプロ:興信所との違い

ある個人の身辺を密かに調査する身辺調査をしたり、証拠を記録したりするような依頼を引き受けてくれる職種は、昔は「興信所」という名称で知られていました。

しかし最近の傾向として「探偵事務所」という名称が増えてきています。

実際には、興信所と探偵業者との間に厳密な区別はありません。名称の違いは、2006年に「探偵業の業務の適正化に関する法律」が公布されたことが大きく影響しているでしょう。

「探偵業者」は、事業所を管轄する地域の公安委員会に営業の届け出をしなければならないからです。

とはいえ、かつて一般的だった「興信所」は、主として信用調査や雇用調査といった企業を対象とした事業が中心で、その調査手法は、直接面接したりデータベースへにアクセスしたりしながら情報を収集する内偵型が通例でした。

一方、近年増えてきた探偵業者は、特定個人の浮気調査や結婚調査といった個人を対象にした案件、または社会的な関係を背景にした調査案件が中心になります。

そのため、一般的にはターゲットの人物に警戒されないように尾行したり張り込みをしたりするなど、行動調査の方法がとられます。

興信所と探偵に違いはない

名探偵コナンとか名探偵金田一耕助は小説の中だけの話で、探偵は実際には犯人を推理して捕まえたり追い詰めることなどしないし、興信所の仕事とほとんど一緒です。

あまりきちんとした区別はしてないようですが、興信所に所属している個人を探偵と言ってもおかしくないし、一人で事務所を持ち家出調査、浮気調査などを請け負っていると探偵事務所のほうがしっくりくるようです。

なんとなくそのぐらいのレベルで使い分けがされているくらいです。

名探偵コナン、名探偵金田一耕助が、興信所員を名乗っていたら、なんともしまらない話になってしまうほど、日本人の頭の中にインストールされている探偵のイメージは、カッコいいのです。

ですから、探偵事務所へ、浮気調査の依頼をしに行くだけで、所謂、弁護士のような先生と敬称が付くような偉い人だと勘違いしてしまう人が、いらっしゃるようだが、ちょっと違うようなのです。

探偵・興信所は権利も権力もない職業

探偵という職業には、そもそも国家資格もなければ、権利も権力も何もない職業です。

ですので、誰でもすぐに看板を出して、商売が、可能な職業と言えるのです。

その為か、悪徳探偵が多く存在することも、お伝えしなくてはなりません。夫の浮気調査を依頼したら法外な報酬を請求されたとして、あちらこちらで、トラブルになっているのです。

まず、ここで、危ない探偵の見分け方を覚えましょう。

広告にやけに安い料金で尾行調査料をうたってお客を集めているところは要注意です。

最初から、概算でどのくらいになるか、料金を言わないところも要注意でしょう。

何故ならば、浮気調査にしろどれだけの経費がかかるかは、お客と打ち合わせして初めて概算いくらかがでるもので、初めから料金の出せるものではないからです。

また、短くても数日間はかかる調査に対してじっくりと打ち合わせなしに概算にしろ料金が分かるわけがありませんからそういうところも怪しいわけです。

安易に浮気調査など依頼して、広告に書いてあったからいくらいくらでやってもらえるのだ、なんて勝手に考えないで突っ込んで聞いてみましょう。

おかしいと思ったことは、しっかり聞き返して、何軒も聞いて回って一番感じの良いところと明確な料金を提示したところにしましょう。