興信所の現実

調査のご相談・ご依頼の前に

お悩みや問題を抱えた精神状態で、悲観的な考えを基に探偵が実施する各種調査を利用することはお勧めできません。

理由は簡単なのですが、「不安定な精神状況下で判断を下した調査」の多くは無駄な調査となることが非常に多いからです。

どのような調査であっても共通したことが言え、信用調査であっても行動調査・浮気調査であっても「マイナス要素を前提に調査を実施」すると調査の範囲が非常に広くなってしまうのです。

調査の範囲とは素行調査や浮気調査で例えるならば「調査時間が異様に長く」なって「無駄な調査時間が必要以上に多く」なってしまうことと言えるでしょう。

対照的な信用調査で例えても、調べる調査範囲が無駄に広がることが多く、調査対象となる人物・企業と関わる多くの事柄まで調査範囲となってしまうのです。

探偵や興信所が提案する調査の判断は「過去に扱った無数の調査案件からの判断」が基に存在します。

当然ですが「ご依頼者の不安が解消されないと判断」できる調査案件に関しては「無駄も調査の一部」と判断しお引き受けすることとなります。

故意的に調査時間を長くしようと不安を煽る悪徳探偵とは全く別の判断からの長時間に及ぶ調査を判断しているのです。

少しでもご相談者やご依頼者のご負担が無くなるようにとの気持ちから業務を実施しているのです。

悪徳探偵の存在

どのような業種でも共通に存在し避けて通れない「仕事の質」に関する評判。

昨今では横文字でクオリティーとも呼ばれていますが、正直なところ「仕事の質が悪く苦情が絶えない業種」が存在します。

古くから存在する「高額商品を購入させる訪問販売」や「味や接客が悪い飲食店」等を経験されている方は少なくないことでしょう。

夜の商売では「一杯、数千円のビールを提供するBAR」や「女性がテーブルに着くだけで高額な金額を請求」する等のトラブルは古くから後を絶たない「質の悪い仕事を実施する悪徳業種」と言えることでしょう。

探偵に関しても悪徳で質の悪い仕事を提供する一部の業者は存在します。

探偵業法が施行されてからも「グレーゾーンで質の悪い調査を展開」している業者として、探偵業界内では知名度が高い業者と言えます。

このような業者に高い調査費用を費やし、質の低い調査報告を受けて、再び他の探偵に再調査を依頼するなどの構図は珍しい事ではありません。

このように長きに渡り悪徳で質の悪い探偵業者の実名をお知りになりたいとお考えの方にはグレーな悪徳探偵を実名で公表するシステムが必要と言えるでしょう。

しかし、現在のところこのような探偵を知る手段は各都道府県の監督警察が公表している「行政処分業者と処分」をネットから確認する他に存在しません。

現実にはその他にも、ご依頼者の弱みに付け込むグレーな悪徳探偵は存在しているのです。

探偵業界の将来に必要

探偵業界全体の将来について考え、健全化を念頭に置き業務を継続していくならば「これからの探偵業界に必要とされる」ことは「探偵個々の調査能力の底上げが必要」と考えるのです。

正直なところ「依頼を受けて調査結を導き出せる調査能力を持つ探偵が少数」との想いが長い間あるのです。

探偵学校や探偵事務所でノウハウを学ぶことが無駄とは言いませんが「結果を出せる探偵に必要な条件」とは正直なところ思えません。

個人的な意見となって大変恐縮なのですが、結果を出せる人材に必要な条件は「探偵として依頼人の為に何かをやり遂げる力」をもっている人材であるか又は「人のために何かをやり遂げる責任感を持ち合わせた人材」でなければならないと考え、このような基本的な人材育成が「探偵業界の健全化」や「探偵業界の発展」に繋がると考えているのです。

単なる倫理感や道徳にかかわる精神論ではなく、目の前で起きる一つ一つの出来事に対して「探偵自身がどう行動すれば依頼人の為になるか?探偵としての責任を依頼人に対して果たせるか?」の選択を間違えなければ「探偵業界の悪評は一掃」されると思うのです。

そして、将来的に探偵という職業が「人のために働ける立派な職業」との認知になり得ると考えるのです。